完全に僕のいる小さなコミュニティだけの印象ですが,フランス人は遠慮しません.
それは仕事や生活の中などいろいろなところで感じますが,特にそれを感じたエピソードを2つ紹介します.
フランス人が何気なくやっているシンプル・シックな36の法則 Forever Chic
- 作者: ティシュ・ジェット,藤沢ゆき
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: 単行本
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テニスでの出来事
テニスの話.たまに一緒にテニスしてくれる同僚がいます.彼はそれほど上手ではない(経験が浅いから)です.でも,そんなのお構いなしに,「テニスやろうよ!」と言ってくれます.(私は部活でテニスをやっていたので,それなりにできるから)彼と試合して6-0で5回連続勝ったけど,また「次もやろう!」と言ってくれます.日本人的にはここまで差があると,「なんか申し訳ないな」とか思っちゃいません?僕はそうでした.すごく上手な人と練習するときちょっと気が引けました.その人と練習するために他で練習したりしてました.でもフランス人は遠慮しません.上手い人と練習したほうが上達早いし,楽しい,と思っているみたいです.遠慮があったらこんな風に思えませんよね.
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サッカーでの出来事
サッカーの話.毎週同僚とサッカーをしているのですが,その日,特に調子が悪くて,パスミスを連発してたら,サッカーのうまい同僚に「君がゴールキーパーの番だ」と言われました.我々のローカルルールとして,フィールドでプレーしてて,疲れたらキーパーと交代というシステムでやっています.つまりは自分からキーパーを交代していきます.なのに名指しでキーパーやれって・・・2軍行きを命じられた気分でした.その後,その同僚とサッカーの話題するの若干気まずいなと思っていました.しかし,その同僚は次のサッカーのときには陽気に声かけてくれるし,しまいにはプレー中僕のことを「ナカータ」とか行ってくる始末(フランスではまだ日本人サッカー選手と言えば中田らしい).
フランス人は本当に遠慮せずに言動します.だからテニスもサッカーも,遠慮してたり,うじうじ考えるのは損なのです.どれだけ楽しめるか,そこだけ考えればいいのです.とてもシンプルです.そしてサッカーの出来事から,フランス人社会には「後腐れ」も少ないんだなと思いました.その場ではいろいろ言い合ったりするけど,次の瞬間には普通の関係に戻ります.仕事でもそういう場面をよく見ます.こんな性質があるから,遠慮なく何でも言えるんでしょうね.
まとめ
初めて来た地域,初めての言語という環境で,日本人としてはやはり遠慮してしまいがちですが,上のような経験から,そんなの不要!楽しそうにしてれば声かけてくれるし,どうせフランス語もうまくないんだから,とにかく楽しそうに過ごそうと思いました.遠慮せず,フランス文化に飛び込み,下手なフランス語でもたくさん会話すれば,フランスに溶け込むのも早いはず!この行動はエネルギー使うけど,フランスで暮らしていくなら不可欠なのではないかと思います.
それから,逆に,遠慮するってものすごい気遣いなんだなとも感じました(いい意味で).そんな気遣いができる日本人のすばらしさは,グッと心に秘めて,忘れずに持っておいて,今はフランスにいるから,遠慮なしに言動して馴染む,しばらくはこの作戦でいきます.
ちょっと本記事の内容とは違いますが,わりと最近話題になったフランス人の生活を描いた本.どっちがいいとか一概には言えませんが,いろんな文化に触れて,自分なりの答えが見つかるといいですよね.
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/30
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